
Jungらは、 韓国において2009年に健康診断を受けた40歳以上の成人約280万人を対象に、 2024年欧州心臓病学会 (ESC) 高血圧ガイドラインで定義された血圧分類 (高血圧、 高値血圧*、 正常血圧) と認知症リスクとの関連を全国規模のコホート研究で検討した。 その結果、 追跡期間平均値8.1年において12万1,223例の認知症が発症。正常血圧群と比べて、高値血圧群では認知症リスクがわずかに増加し (調整HR 1.016 [95%CI 0.996-1.037])。 かつ高血圧群では有意なリスク上昇が認められた (調整HR 1.029 [95%CI 1.006-1.051])。 この関連性は特に血管性認知症で顕著であった (高値血圧群 : 調整HR 1.159、 高血圧群 : 調整HR 1.372)。 一方、 アルツハイマー型認知症では有意な関連性は認められなかった。 リスク増加は中年成人および女性でより顕著であった。
基本的なことですが、 limitationの1つ目に 「As an observational study, we cannot establish causality between BP and dementia risk」 とはっきりと記載されています。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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