Finneyらは、 COPD増悪時の気道中の特異的炎症収束性脂質メディエーター (Specialized Pro-resolving Mediator: SPM) と増悪の誘因・増悪からの回復との関連をコホート研究で検討した。 研究期間中に増悪が68件認められ、 回復までの期間中央値はウイルス性増悪で21日、 非ウイルス性増悪で13日であった (p<0.001)。 細菌性増悪では発現時にSPMの一種であるResolvin D1 (RvD1) が有意に増加した一方、 ウイルス性増悪では増加が認められなかった。 RvD1レベルの低下は、 回復後1週間および2週間における呼吸器症状の長期化と関連していた。 外因性RvD1は、 COPD気管支上皮細胞におけるライノウイルス感染に対するIL-6およびCXCL8 (IL-8) の反応を有意に減少させた。
COPD増悪時には、 気道内SPMに動的時間的変化が見られ、 SPMはCOPD増悪回復を促進する新たな治療ターゲットとなる可能性があるとのことです。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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